人間がジョークを言ったり受け入れたりできるのは、自分の人生を真面目に
とりすぎず距離を置いた視点から見られるときであるが、人生そのものが
深刻なトラウマの連続であるとき、心の傷がいまだ生々しいとき、
人間には自分を笑う余裕はない。
嗜癖問題のある家庭でサバイバルするうちに、アダルトチルドレンの多くは
「誰も信用できない、信じられるものは自分しかない」といった感覚を身につけ、
周囲を(自己主張ではなく、隠微で遠回しなやり方で)コントロールする癖が
身についている。
その結果、周囲に「支配的」「融通がきかない」と思われやすい。このコントロール癖は、
もしコントロールを失えば機能不全家庭が一気に瓦解へと向かうように、
自分の人生もコントロール不能になってしまうのではないか、という恐怖に基づいている。