アダルトチルドレンは(最初に育ってきた時点で「あなたはそのままで私の愛と関心の
対象です」という無条件の愛情を受けられなかったため)自己評価が低すぎて、
「あなたはそのままでいい」という他者の言葉が聞き取れない。他者からの「あるがままの
自己の受け入れ」が得られないことに早々と失望し、常に「さびしさ」の痛みを抱え、
これがアダルトチルドレンに人生を苦しいもの、生きる価値のないものと感じさせる。
またその失望は「愛を求める他者」に対する怒りや恨みを鬱積させ、ときにこれが
思春期の親虐待(いわゆる「家庭内暴力」)や、妻や愛人に対する暴力などで爆発する。
すべてのアダルトチルドレンが鬱積した怒りや恨みを暴力で放出するわけではないが、
彼らに固有の抑うつ感、無力感や心身症、嗜癖などの背後には、この種の激しい憤りが
隠されている。